これまでの活動

海外先進事例視察

本プロジェクトで最初に行った事業。
モデルとなるスイスの観光地ツェルマットの視察を行った。
ツェルマット市街地は、ガソリン車の乗り入れを禁止し、電気自動車(EV)と観光用の馬車のみの走行となっている。
EVの運行事業やその維持管理事業、パーク&ライド型の観光地交通システムを視察した。
この視察で成功例を目の当たりにしたことで、「未来の宇奈月温泉像」を共有することができた。

ツェルマット駅前 ツェルマット駅前

小水力発電

宇奈月温泉街には年中安定した水量の生活用水があり、この水が温泉街から滝のように落ちており(落差20m、流量毎秒200L)、この水を活用した小水力発電を行い、効果的に利用することで、宇奈月温泉の電力コストの削減および電気自動車運用などの先進的社会システム形成への発展が期待できる。
2010年12月から2011年2月まで、宇奈月公民館新川荘裏の敷地にて、実証実験を実施。防火水槽から市街地へ流下する水路から取水し、ターゴインパルス型水車を用い、毎秒20Lの水で2.0kWの発電を行った。
この実証実験を踏まえ、2014年7月から宇奈月谷小水力発電所(愛称:でんきウォー太郎1号)が本格稼働した。得られた電力は売電せず、温泉街を周回する10人乗り低速電気バス(愛称:EMU)のバッテリー充電や発電所に隣接する公民館通路の照明、防犯灯に利用している。

宇奈月谷小水力発電所 EMUのバッテリー充電

温度差発電システム実験

温泉水(約60℃)と湧水(約5℃)の温度差を電気エネルギーに変換し、得られた電力を旅館前の照明と隣接するカフェのイルミネーションに利用した。また、野菜栽培用の照明にも利用した。

電気自動車等のレンタル事業

宇奈月温泉への誘致を目的として、EVレンタル事業を2010年4月より開始した。
(オープンカータイプのEV2台、電動アシスト自転車20台および電動カート1台)
2011年度からは、貸出業務を黒部・宇奈月温泉観光局に移管した。
現在、観光局で電動アシスト自転車4台のレンタルを行っている。

EV車

Eコミバス・EVワゴン

JST社会技術開発センターの研究タスクフォースが開発普及を進めている小型低速バス「Eコミバス」の試乗会を、2011年10月29日から11月27日までの毎週土・日曜日に宇奈月公園にて実施した。
9人乗りで、1回の充電による走行距離は、約30~40km。
宇奈月温泉駅から各旅館への送迎や、街中の観光客の移動に利用し、それによって排ガスの問題や各旅館の経済的負担の軽減をはかりたいとしている。
温泉街を速度19km/hの低速で巡回運行してお客様を輸送することで、移動だけを目的とするだけでなくゆっくりと観光を楽しんで頂く効果を狙っている。
2013年8月ナンバー登録をし、2013年9月から公道での運行を行っている。
詳細については、「電気でGO!」のページをご覧ください。

EVバス EVバス

2012年3月から改造電気乗合自動車の試験運行を実施している。日産のキャラバンという自動車を電気自動車に改造したもので、愛称は「EV Echo(イーブイ・エコー)」。10人乗りクラスの改造自動車としては、全国初でナンバーを取得した。
この改造ワゴン車の一番の特徴は、牽引型のバッテリーを装着できる点で、電池切れの際にこのバッテリーを車に接続することで1充電当たりの走行可能距離を延ばすことができる。
(車両単体の場合:30km、牽引型バッテリー併用の場合:50km)
また、非常用電源としても利用することが可能なので災害時にも活用できる。

EVバス EVバス

地熱の活用

宇奈月温泉に豊富に流れる温泉熱を利用し、2014年12月、大高建設(株)の駐車場に無散水融雪装置を設置した。

無散水融雪装置